交通系ICカード「パスモ(PASMO)」と「スイカ(Suica)」は、首都圏を中心とする多くの人にとって通勤・通学・お買い物に欠かせない存在です。
しかし、この2つのICカードには、発行元やポイント制度、モバイル対応状況などで違いがあります。
この記事では、利用者のニーズに応じた比較・解説を行い、どちらを選べばよいか迷っている方の参考になる情報をまとめました。
この記事を読むと、以下のことがわかります:
- パスモとスイカの基本的な違い
- それぞれのメリット・デメリット
- モバイルPASMOとモバイルSuicaの違い
- 併用する際の注意点やポイント
目次
パスモとスイカの基本情報と発行元の違い
Suicaとは?
Suica(スイカ)はJR東日本が発行する交通系ICカードで、2001年にサービスが開始されました。
主にJR東日本の鉄道、バス、お買い物に利用可能で、JREポイントが貯まる経済圏とも連携しています。
PASMOとは?
PASMO(パスモ)は株式会社パスモが発行し、東京メトロや小田急などの私鉄やバス会社で利用できるICカードです。
2007年にサービスを開始し、現在はモバイルPASMOも登場しています。
発行元と対応交通機関
カード名 | 発行元 | 対応交通機関 |
---|---|---|
Suica | JR東日本 | JR各路線(東日本) |
PASMO | 株式会社パスモ | 私鉄・地下鉄・バス |
パスモとスイカの機能と使える範囲の違い
利用エリアの違い
SuicaとPASMOは、2013年以降、相互利用が可能となり、どちらも全国のICカード対応エリアで使用可能です。
ただし、エリアごとの特典やチャージ制限には違いがあります。
項目 | Suica対応エリア | PASMO対応エリア |
---|---|---|
利用エリア | 首都圏、東北、新潟など | 首都圏の私鉄・バス中心 |
特典 | JREポイント連携 | 各交通会社独自のポイント |
定期券の取り扱い
- Suica:JR東日本の駅間で発行。
- PASMO:東京メトロ、小田急、京急、東急などの私鉄・バスで発行。
モバイル版の違いと対応端末
モバイルPASMOとSuicaの違い
項目 | モバイルSuica | モバイルPASMO |
---|---|---|
利用開始 | 2006年 | 2020年 |
対応端末 | Android/iPhone | Android/iPhone |
定期券購入 | ○ | ○ |
オートチャージ上限 | 日額2万円/月上限なし | 日額1万円/月5万円 |
モバイルSuica・PASMOどっちが良い?
- JR路線メイン:Suica
- 私鉄・バス中心:PASMO
- ポイント重視:JREポイント目的ならSuicaが有利
パスモとスイカの併用と2枚持ち運用
PASMOとSuicaは併用できる?
Apple Pay対応のiPhoneやApple Watchなら、Walletアプリに両方登録することでPASMOとSuicaを併用可能です。
モバイルSuicaとPASMOの優先設定
- モバイルアプリでは「エクスプレスカード設定」でどちらを優先するか設定可能
- 改札タッチ時に自動で優先カードが使用される
2枚持ちの活用例
- 通勤はSuica定期券、休日はPASMOで私鉄利用
- ポイント経済圏の使い分け(JREポイントとTOKYU POINT)
- バス通学時はPASMO、遠出にはSuicaを使用
ポイント還元と経済圏の違い
JREポイント(Suica)
- 登録すれば電車・買い物でポイントが貯まる
- Suicaへのチャージや商品交換が可能
- キャンペーンが頻繁にあり、高還元を狙える
各社ポイント(PASMO)
- 交通事業者ごとに個別のポイント制度
- 例:京王ポイント、メトロポイント、TOKYU POINTなど
- 利用には個別登録が必要な場合も
ポイント比較表
項目 | Suica(JRE POINT) | PASMO(各社ポイント) |
---|---|---|
登録の手軽さ | Webで完結 | アプリ・券売機の登録必要も |
汎用性 | 高(加盟店多数) | 限定的(交通事業者中心) |
還元率 | 最大5%(条件付き) | 事業者により異なる |
どちらを選ぶべき?知恵袋でよくある質問まとめ
Q.「パスモとスイカどちらが良い?」
A. 利用する路線とポイント重視かどうかで選択。JR中心ならSuica、私鉄・バス利用が多いならPASMO。
Q.「モバイルSuicaとPASMOどっちが得?」
A. JREポイントでの恩恵が大きく、定期的にキャンペーンがあるSuicaがやや有利。
Q.「PASMOとSuicaを2枚持ちしても大丈夫?」
A. iPhoneではWalletアプリで併用可能。Androidでもアプリ併用で切り替え可能。
まとめ|自分に合ったICカードを選ぼう

- SuicaはJR利用・JREポイント狙いに最適
- PASMOは私鉄・バス・交通事業者ごとのポイントが魅力
- モバイル版はどちらも便利で、2枚持ち・併用も可能
- ポイント還元率やキャンペーンを比較して選ぶとお得
- 利用エリアや定期券の路線での違いに注意
- オートチャージや対応端末の上限にも違いあり
- モバイルアプリの使いやすさも重要な選定ポイント
- Apple PayならSuica・PASMOを一括管理可能
- ポイ活ユーザーは両方のポイント経済圏に注目
- 各種定期券やお得なきっぷの利用方法も確認を
- 旅行やビジネス用途ではSuicaの利便性が高い
- 子どもや高齢者にはPASMOの防犯通知機能が安心
- JREポイントの利用範囲はSuicaユーザーに有利
- PASMOは利用する交通事業者ごとに制度が違う
- どちらか一方だけではなく、併用戦略も有効
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